スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
↓好条件のアルバイト探しはアルバイト.jpで↓

創作の小説でも・・・

今回は記事がありませんので、創作の小説(趣味)を一部ご紹介します。


或る年の始め、遠藤浩矢は大学時代に所属していた劇団『蜘蛛の巣座』における『同期会』のメンバー三十一人に対し、突如として生年月日を聞き出し始めた。交流用の掲示板には、このように記されていた。
『さて諸君、各々元気に暮らしていることであろうな。用件は他でもない。皆の生年月日を教えて頂きたいものだが、快く教えてはくれまいか』
こういった書き込みから始まり、掲示板を稀にしか見ないメンバーには直接電話をかけ、時には手紙まで出しては、執拗なまでに聞き出しを敢行した。
 快く引き受けてくれる者もいたが、どこか訝しがりながら、なかなか教えてくれない者もまた、数多く存在した。
 遠藤はその一件一件に、自らの行動に関しての理由と目的を説明する。そんな日々が続いた。
「決して如何わしい商売に巻き込もうとする類のものではないのだよ。ただ、私は『オトモダチブレスレット』の完成を夢見て、皆に連絡を差し上げているのだが、何か不安や不満があれば言ってはくれまいか。くどいようではあるが、決して如何わしい目的に使用するものではないのだよ」
 友人たちの印象によると、学生時代の遠藤は、とかく浮世離れした風貌と思想を持ち、役者兼脚本家として、入団当初から掛け持ちでの役割を引き受けていた。その生まれや育ちに関しては、本人の口からは一切語られることもなく、尋ねられれば、然様な話題は些細な事に過ぎず改めて説明をする類ではないといった態度を一貫していた。
 蜘蛛の巣座には、一学年を一集団とする慣例があり、先輩や後輩という縛りから自由な劇団として、入団希望者の数は今でも毎年二十人を超えると言われている。そんな中、第十五代の集団として、遠藤たちにも自由闊達な活動が赦されていた。しがらみを嫌悪する遠藤は、そんな集団の中で、天衣無縫にして思うが儘の活動をしていた。
その脚本たるや、或る時は思わぬ角度から時代を鋭く抉り取り、また或る時は全く馬鹿馬鹿しい破天荒な脚本を書いたりと、その作風は一定していなかった。ただ、却ってそれが功を奏したのか、学生時代に公開した演目は、どれも満員御礼の人気を誇っていた。解説の小冊子に添えられていたアンケートには、良心的な意見が多く、毎回演目の雰囲気が変わるので、次回公演がどのような題材を基に書かれるのかを楽しみにしているといった感想が、多く見られた。
その風評はやがて地方新聞社の目に留まり、インタビューを受ける機会もあったが、遠藤は別段嬉しそうな顔も見せず、ただ淡々と、その独特な口調で詭弁にも似た持論を披露するだけだった。そんな機会は数回あったのだが、インタビュアーは長々とまるで説法のように紡がれていく言葉に辟易し、当初予定していた内容の半分も聞き出すことが出来ない場合が殆ど、いや、むしろ全てだった。次第に、遠藤は狂人にして奇才、といった評価を得ることになる。
 役者としての遠藤もまた、奇怪な癖を持っていた。練習やリハーサルでは、どれだけ大目に見ても所詮どうしようもない大根役者に過ぎなかったが、いざ本番に入ると、何かに取り憑かれたかのように、一つの失敗もなく見事に演技をこなすのだ。不自然さや無駄の全くない立ち居振る舞いや、その流麗たる台詞回しは、観劇客に確かな感動を与えていた。
 そんな様子を間近で見ていた劇団内の数人は、当然のように面白くない感情を抱くようになる。一部のメンバーからは、遠藤が巫山戯半分で作為的に道化を演じているように見えたらしく、衝突する日も度々あった。或る夜更け、練習を終えると、同期である長田章介と藤井麻乃が遠藤に声をかけてきた。
「遠藤、お前、真剣にやる気がないのか。それとも、自分は天才だから練習は疎かでも構わないとでも言いたいのか。俺たちが必死で努力や苦労を重ねている間も、ただ何かを考えている様子で薄笑いを浮かべながら、手を貸そうとも助言しようともしない。もしかしてお前、皆のことを馬鹿にしているのか」
「そうよ。私たち裏方が寝る間も惜しんで作業に集中しているのに、独り言を呟いたり突然笑い始めたり、自分一人で劇団を運営しているつもりか分からないけれど、ちょっと身勝手が目に余るんじゃない」
 罵倒された遠藤は、笑いを堪えるような仕草を見せながら、即座に言葉を返す。
「これは失礼。別段皆を馬鹿にしているつもりも皆無ならば、自分一人で劇団を運営しているつもり等、微塵もないのだが。増してや私は自身のことを天才だと思った事等、一秒たりともないものだ。仮にそのように見えたのならば、君たちの世界に住む私はそんな人間なのであろうな。これはこれは、良き哉良き哉」
 こうして長田と藤井を煙に巻いた遠藤は、満足げに笑い始めるのだった。最終的に劇団内では、相当な変人だが劇団活動には必要不可欠といった形で話が纏まり、夫々の思惑を抱きながらも、遠藤とその同期は卒業間近まで活動を続けた。


気軽に、ご感想などいただければ幸いです。
まだまだ、趣味の範囲で好き放題ですが。



パチスロうる星やつら実機販売サイト
パチスロめぞん一刻実機販売サイト
パチスロ萌えよ剣実機販売サイト
パチスロロボコン実機販売サイト
パチスロ天誅実機販売サイト
パチスロ吉宗実機販売サイト
パチスロ代紋実機販売サイト
パチスロ女神転生実機販売サイト
パチスロ南国娘実機販売サイト
パチスロバイオハザード実機販売サイト
パチスロBON JOVI実機販売サイト
パチスロブルーハーツ実機販売サイト
パチスロ炎の熱血教師実機販売サイト
パチスロサムライチャンプルー実機販売サイト
パチスロシュート!実機販売サイト
パチスロ豊漁実機販売サイト
パチスロバウンティキラー実機販売サイト
パチスロアマゾンロード実機販売サイト
パチスロ黄門ちゃま実機販売サイト
パチスロ赤ドン実機販売サイト
↓好条件のアルバイト探しはアルバイト.jpで↓

コメントの投稿

非公開コメント

 












応援よろしく♪
My Yahoo!に追加
Add to Google
ブログランキング・にほんブログ村へ
  • seo

ブログランキング
ブログランキング【くつろぐ】
にほんブログ村 ニュースブログへ
にほんブログ村
マイプロフィール
プロフィール

ジェイムズ鉄道

Author:ジェイムズ鉄道
FC2ブログへようこそ!

最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
アクセス解析
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。